自動マーケットメーカー(AMM / Automated market maker)
要点 AMMとは、数式を使ってプール内のトークンの価格を決め、スワップを行うスマートコントラクト。オーダーブックも取引相手も不要です。
自動マーケットメーカー(Automated market maker、AMM)とは、オーダーブックや人間の取引相手なしにトークンをスワップできるスマートコントラクトです。買い手と売り手をマッチングする代わりに、流動性提供者(LP)が預けたトークンのプールと直接取引します。価格はコントラクトが数式で決め、スワップのたびにその価格が少しずつ動きます。
最も一般的な数式は定積(constant product)ルールです。プール内の2つのトークン残高を掛け合わせ、その積が取引後も変わらないようにします。トークンAを買うと、トークンBをプールに入れてトークンAを取り出すことになるため、プール内のAが少なくなり、その価格が上がります。プールに対して取引が大きいほど、価格は不利な方向に大きく動きます。手数料は1回のスワップにつき1%未満であることが多く、プールに残って流動性提供者の間で分配されます。集中流動性(concentrated liquidity)のような新しい設計では提供者が価格帯を選べますが、基本的な考え方は同じです。
これが重要なのは、ほぼどんなトークンでも作成から数分で取引可能になる理由がここにあるからです。誰でもプールを作って2つの資産を預けられ、上場審査なしにコントラクトが価格を提示します。小型トークンの場合、それはプールが薄いことが多いという意味でもあり、数千ドルの購入で価格が2桁パーセント動くこともあります。スリッページとして見えているものの大部分はこのプライスインパクトで、それにトランザクションを送信してから承認されるまでの値動きが加わります。
購入前には、時価総額だけでなくプールの規模を確認しましょう。実際に売れる先は本当の流動性だからです。流動性がロックされているか、作成者がまだ引き出せる状態かも確認してください。プールトークンを持っている人はいつでもプールを空にできます。トランスファータックスやブラックリスト機能のあるトークンにも注意が必要です。AMMは売却できないトークンにも平気で価格を提示します。また、大口取引やあなたのスワップをサンドイッチするボットが価格を動かすこともあるので、どんな値でも受け入れるのではなく、適切なスリッページ許容値を設定しましょう。




