ビッド・アスク・スプレッド(売買スプレッド / Bid-ask spread)
要点 ビッド・アスク・スプレッドとは、ある取引所のペアにおける最良買い気配と最良売り気配の差。成行で取引する際に組み込まれたコストです。
ある取引所の特定の取引ペアにおいて、ビッド(bid)は買い手が出している最も高い価格、アスク(ask)は売り手が出している最も低い価格です。スプレッドはその差で、価格帯の大きく異なるトークン同士を比較できるよう、仲値に対するパーセンテージで表示されることがよくあります。同じトークンでも、取引所によって、また同じ取引所でもペアによってスプレッドは異なります。
成行注文はオーダーブックから流動性を取ります。小さな成行買いはアスクで、小さな成行売りはビッドで約定するため、買ってすぐ売ると、価格がまったく動かなくてもおよそスプレッド分と手数料のコストがかかります。大きな注文は複数の価格帯を食い進むため、平均約定価格は最良気配より悪くなります。
AMMを使ったDEXにはオーダーブックがなく、文字どおりのビッドやアスクは存在しません。コストはプール手数料とプライスインパクトとして現れ、プライスインパクトはプールの準備金に対する取引サイズが大きいほど大きくなります。それでも薄い流動性は痛手で、大きな買いは不利な価格になり、後で売り抜けるのも高くつくことがあります。
指値注文なら価格をコントロールできますが、板に置いた注文は市場が離れていけば約定しないかもしれません。アスク以上の価格で出した指値は即座に約定してスプレッドを支払いますが、約定価格がどこまで悪化するかに上限を設けられます。
チャートに表示されるのは通常、直近の約定価格か仲値であり、実際に取引できる価格ではありません。小型トークンを買う前に、取引所なら板の両側の厚みを確認しましょう。DEXなら、小口と大口の買いと売りの見積もりを取り、プールの規模や手数料ティアと比較してください。スプレッドは狭いのに背後の厚みがほとんどないケースには注意が必要です。急激な値動きの際にはスプレッドがすぐに広がります。買いは通るのに売りが失敗する場合は、ハニーポットのよくある兆候です。




