総供給量(Total supply)
要点 総供給量は、現在存在するトークンの数量です。ロック中やチーム保有分も含みますが、バーンで消却された分は除きます。流通供給量や最大供給量とは異なります。
総供給量とは、ある時点で存在するトークンの数量、つまり発行された全数量から実際のバーンで消却された数量を差し引いたものです。チーム保有分、トレジャリーの保有分、ベスティングコントラクトでロックされている分、一般の購入者が保有する分を含みます。存在し得る数量の上限である最大供給量とも、実際に自由に取引できるトークンだけを数える流通供給量とも異なります。
オンチェーンでは、トークンコントラクトが管理する数値です。ERC-20やBEP-20のコントラクトにはtotalSupply関数があり、SolanaのSPLトークンではミントアカウントに供給量が保存されています。トークンがミントされると増え、コントラクト上のバーンで消却されると減ります。ローンチ時に全量を発行するトークンも多い一方、後から追加発行できるミント関数やミント権限を残しているものもあります。
供給量を見ずに価格だけを見ても、あまり意味はありません。価格に流通供給量を掛けると時価総額になります。一方、完全希薄化後評価額は通常、最大供給量が定義されていればそれを使うため、追加発行が可能な場合は、価格に総供給量を掛けた値と大きく異なることがあります。総供給量と流通供給量の大きな差は、今後のアンロック予定分やトレジャリー保有分、その他の流通対象外の割り当てかもしれないため、内訳を確認しましょう。供給量が1兆枚という数字は主に単位の設定の問題であり、1枚あたりの価格が低いからといって、そのプロジェクトが割安とは限りません。
掲載サイトの情報は更新が遅れることがあるため、供給量はブロックエクスプローラーで確認しましょう。そのうえで、誰が実際に供給量を変更できるのかを確認します。ミント関数の有無、ミントのロールや権限を持つ主体、コードによって上限が強制されているか、コントラクトがアップグレード可能かを調べてください。EVM系チェーンでは、所有権が放棄されていても、それだけでは判断できません。別のミント権限やアップグレード権限が残っている可能性があるためです。逆に、所有権が残っているからといって、必ずミントできるわけでもありません。デプロイヤーや上位保有者のウォレットも調べ、ベスティングのスケジュールがあれば確認しましょう。
バーンの方法にも注意が必要です。デッドアドレスに送っただけでは、通常totalSupplyは減りません。取り出せなくなっていても、コントラクト上では引き続き計上されるためです。一方、コントラクト上のバーンでは通常、totalSupplyが減ります。そのため、表示される供給量が、現実に利用可能な数量を上回っている場合があります。




