ガス代(Gas fee)
要点 ガス代とは、トランザクションをバリデータに処理・記録してもらうために、ブロックチェーンのネイティブコインで支払う手数料のことです。
ガス代とは、トランザクションを処理・記録してもらうためにネットワークへ支払う手数料です。支払いはそのチェーンのネイティブコインで行い、EthereumやBaseならETH、BNB ChainならBNB、SolanaならSOLを使います。手数料はトランザクションをブロックに取り込むバリデータに支払われるもので、アプリやトークンの運営チームに入るわけではありません。チェーンによっては、その一部がバーン(焼却)されます。
EVM系チェーンでは、手数料は「トランザクションが使う計算量」に「1単位あたりの価格(gwei建て)」を掛けたものになります。単純な送金に必要な計算量は小さく、スワップやコントラクトとのやり取りでははるかに大きくなります。限られたブロックの空きを多くの人が奪い合うと1単位あたりの価格が上がるため、同じ操作でも混雑時には費用が大きく跳ね上がることがあります。EthereumのLondonアップグレード以降、この価格はプロトコルが決めるベースフィーと、優先的に処理してもらうための任意のチップで構成されています。
Solanaは仕組みが異なり、ベースフィーが非常に小さく、これに任意のプライオリティフィーが加わります。Baseのようなレイヤー2ネットワークは、多数のトランザクションをまとめてからEthereumで確定させるため、手数料が安く済みます。ただし、安いといっても無料ではなく、支払いにはやはりネイティブコインが必要です。
ネイティブコインがなければ何も操作できないため、これは重要なポイントです。初心者がよくはまる落とし穴が、価値のあるトークンは持っているのにネイティブコインの残高がゼロというウォレットです。この状態では、補充するまで売却も送金も、approvalのrevokeすらできません。また、手数料は少額取引ほど重くのしかかります。数ドルの固定費は、20ドル分の購入に対しては大きな割合になるからです。
失敗したトランザクションでもガス代はかかります。トランザクションがリバートされる前に、ネットワークがすでに処理を行っているためです。値動きの激しいトークンでスリッページを狭く設定しすぎた場合や、コントラクトが売却をブロックしている場合によく起こります。署名する前に、正しいネットワークにいることを確認し、手数料の見積もりを読み、極端な手数料を手動で設定することには慎重になってください。トークンの売却トランザクションのガス見積もりが異常に高かったり、シミュレーションで失敗したりする場合は、警告サインと受け止め、追加で買う前にコントラクトを調べましょう。




