ユーティリティトークン(Utility token)
要点 ユーティリティトークンは、手数料の支払い、機能の利用、投票など、プロダクトやネットワーク内で使われることを目的に設計された暗号資産トークンです。
ユーティリティトークンとは、特定のプロダクトやネットワークの中で役割を持つよう設計されたトークンです。サービスの支払い、機能のアンロック、割引、ガス代として使われたり、システムの一部を動かすためにステーキングされたり、ガバナンス投票の権利を担ったりします。この呼び方は、カルチャーに支えられるミームコインや、所有権や利益分配の権利を表すセキュリティトークンと対比されます。
実際には、トークンはプロダクトのルールの中にコードとして組み込まれています。たとえばストレージネットワークでは容量の支払いにそのトークンが必要になり、取引所では保有者の取引手数料が割引され、ゲームではゲーム内アイテムの購入に使われます。ユーザーが何かを行うためにトークンを入手する必要があるので、プロダクトの利用が増えるほどトークンの需要も伸びる、というのが想定されている仕組みです。
保有者にとって重要なのは、その用途が本当に需要を生んでいるかどうかです。ユーティリティトークンと呼ばれていても、実際にはステーブルコインやチェーンのネイティブコインでも問題なく動くプロダクトは多く、その場合は購入のほとんどが結局は投機になります。また、チームや投資家向けにアンロックされるトークン量に比べて、実際の利用規模が小さいこともあります。この用語には法的な側面もあります。プロジェクトは自分たちのトークンが証券ではないと主張するためにこのラベルを使ってきましたが、複数の国の規制当局は名称ではなく、トークンがどのように販売・宣伝されたかを見て判断しています。
購入する前に、そのトークンにしかできないことは何か、そして今の時点でプロダクトに実際のユーザーがいるかを確認しましょう。トークノミクスとベスティングスケジュールも確認してください。大量のアンロックがあると、自然な需要が押し流されてしまうことがあります。ホワイトペーパー上の約束ではなく、オンチェーンで確認できる手数料やアクティビティの実績を探し、将来のユーティリティを描いたロードマップは未検証のものとして扱いましょう。




