ミント関数(Mint function)
要点 新しいトークンを発行するコントラクト内の関数。権限を持つウォレットが自由に実行できる場合、供給量を好きなだけ増やせます。
ミントとは、新しいトークンを発行することです。どのトークンにも初期供給量を生み出す手段は必要ですが、重要なのは、ローンチ後もその機能が残っているか、誰が管理しているかです。オーナーがいつでも実行できるミント関数は、ラグプルで使われる典型的な手段の一つです。
EVMチェーンでは、オーナーやミンターのロールを持つアドレスだけが実行できるmint(address, amount)のような関数がコントラクトに実装されている場合があります。実行すると総供給量が増え、指定のウォレットに新しいトークンが付与され、そのトークンをDEXのプールで売却できます。SolanaのSPLトークンにはミント権限があり、その権限が残っている間は保有者が追加発行できます。権限を破棄すると、供給量をそれ以上増やすことはできなくなります。
保有者にとって、追加発行が可能な状態とは、表示されている供給量が確定値ではないということです。作成者が数十億枚をミントして売り浴びせれば、流動性がロックされていても、プールのペア資産が吸い上げられ、価格がゼロに近づく可能性があります。預け入れに応じたステーブルコインの発行、ステーキング報酬、ブリッジによるラップドトークンの発行など、正当な用途もありますが、そうした用途には明確なルールと管理の仕組みが伴います。
まず、コントラクトにミント関数があるかを確認し、ある場合は誰が実行できるのか、コードで供給上限が設定されているかを調べましょう。Solanaでは、ミント権限が破棄されているか、既知のプログラムによって管理されているかを確認します。別の名前で隠されたミント処理や、将来のアップグレードでミント機能を追加できるプロキシにも注意が必要です。トークンスキャナーはこうしたリスクの多くを検出しますが、検証済みのソースコードを読むのが最も確実な確認方法です。




