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DeFi

フラッシュローン(Flash loan)

要点 フラッシュローンは、1つのトランザクション内で借り入れと返済を完了する必要がある無担保のDeFiローンです。返済できなければ処理全体が取り消されます。

フラッシュローンは、DeFiのレンディングプールから無担保で借りられるローンです。条件は1つで、トランザクションが終了するまでに、借りた元本と少額の手数料を返済しなければなりません。返済できなければトランザクション全体がリバートされ、何も起きなかった状態に戻ります。ローンはその単一のアトミックなトランザクション内でしか存在しないため、貸し手は信用リスクを負いません。

仕組みとしては、スマートコントラクトがプールに資金を要求し、受け取った資金で任意の処理を実行してから、元本と手数料を返します。これらはすべて1つのブロック内で行われます。プールは最後に残高を確認し、不足していれば処理をすべて取り消します。成功時には借り手が手数料とガス代を払い、失敗してもガス代は発生します。

正当な用途の多くは技術的なものです。トレーダーは、取引所間のアービトラージ、借り入れを完済せずに行う担保の入れ替え、清算を避けるための借入返済などにフラッシュローンを使います。小規模なトレーダーでも、一時的に数百万ドル規模の資金を動かせるのが魅力です。

トークンの購入者や保有者にとって重要なのは、攻撃への悪用です。攻撃者は巨額の資金を借り、流動性の薄いプールで価格を動かしたうえで、その価格を信用するプロトコルの弱点を突き、同じトランザクション内で返済します。フラッシュローン自体がバグを生むのではなく、バグの悪用に必要な資金を提供するのです。2020年には初期のDeFiレンディングプロトコルがこの手法で攻撃されており、流動性の薄い小規模トークンは特に価格を動かされやすい対象です。同じ手法でガバナンストークンを借り、1つのブロック内で投票を押し通すこともできます。

確認したいのは、プロジェクトのコントラクトが単一プールのスポット価格を参照しているのか、それとも時間加重平均などの操作に強いオラクルを使っているのかです。価格操作やガバナンスまで対象にした監査があるかを調べ、投票権が現在の残高ではなく過去のスナップショットに基づいているかも確認しましょう。ブロックエクスプローラーでは、1つのトランザクション内で価格が大きく動いた後に元に戻るのが典型的な痕跡です。これらを確認しても安全が保証されるわけではありませんが、流動性の薄いプールのスポット価格をそのまま使うプロジェクトは、既知のリスクを抱えています。

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